当記事は以前公開していたnoteより移転した記事です。
公募先であるアルファポリス様および関係者の方から見聞きしたものではありませんので予めご了承ください。
こんにちは! 森原すみれ(@soshiteasa)です。
オンラインで小説を公表し始めて、早10年。
2020年のことになりますが、大変有難いことに、アルファポリス主催の第3回キャラ文芸大賞にて「特別賞」を頂くことができました…!
\受賞作『あやかし薬膳カフェ「おおかみ」』です/
あやかし薬膳カフェ「おおかみ」
そこで今回は、
「アルファポリス第3回キャラ文芸大賞「特別賞」を頂けた理由を自己分析してみた。」と題してお送りしたいと思います。
森原
そんな小説家志望の皆さまへ、僭越ながらお手伝いができれば幸いです。
コンテンツ
受賞した理由。それは「公募先の求めるもの」に合致していたから。
森原が今回受賞できた理由をひとつあげるとすれば、
「公募先の求めるもの」に合致していた。
この点に尽きると思います。
「そんなの当たり前でしょ!」とのお声も聞こえてきそうですが、数年前の森原はこの点が明らかに欠けていました。
書きたい作品が書き終わった!
→せっかくだから、どこかの賞に応募しよう!
→締切が近いし、内容もまあまあ合致してる賞はここかな!
→はい、応募!
…こんな調子です(笑)
この当時、森原は幾度か公募にチャレンジしてきましたが、かすりもしませんでした…。
それは結局、「公募先が求めている作品はどんなものか?」を真剣に考えていなかったことが一因ではないかと思うのです。
公募先が求めているものって、どんな小説?
①「募集要項」をじっくり見よう
公募のページには、求めている作品のヒントがたくさんありますね。
アルファポリス主催「第3回キャラ文芸大賞」の募集要項を例にとってみましょう。
トップ画像
「晴明さんちの不憫な大家/烏丸紫明先生著」「みちのく銀山温泉 あやかしお宿の若女将になりました/沖田弥子先生著」の書籍表紙
→両方とも「あやかし」をテーマに据えた作品。
キャラ文芸の定義
→「キャラクター」や「舞台」に個性を持たせる必要あり。
賞の種類
テーマ別賞にも注目、「あやかし賞」「グルメ賞」などの授与の可能性の記載。
→「あやかし」「グルメ」がテーマの作品を求めている可能性あり。
いかがでしょうか。
確認していくと、「あやかし」テーマの作品が特に求められている印象があります。
②「過去の受賞作」もしっかり確認!
さらに過去受賞作の作品傾向も要確認。一口にキャラ文芸といっても、レーベルによって微妙に色合いが違いますよね。
そこで、「キャラ文芸大賞」の過去受賞作を簡単にまとめました。
第2回受賞作
あやかし要素有りの作品が6作中4~5作。
グルメ要素有りの作品が6作中2作。主人公が高校生のものも目立つ。
総評より、登場人物が個性ゆたかで生き生き描かれていることが重要。
第1回受賞作
あやかし要素有りの作品が4作中3作。
ライト文芸にふさわしい作品は評価が低くなることに。
上のような感想となりました(要素の解釈は、森原個人の見解です)。
森原
人気ジャンルを追うと「自分らしさ」が無くなる?
「最有力が『あやかし』でも、自分の味が出るのは別ジャンルなんだ!」
「あやかしもグルメもなくたって、キャラが個性的なら『キャラ文芸』でいいじゃない!」
勿論こういった考えもあると思います。今までの森原もそうでした。
その考え方の根底にあるのは、「人気ジャンルを追っていたら、『自分らしさ』が無くなるのではないか?」という考えだったと思います。
しかし、よく考えてみると。
人気ジャンルを追うことって、そんなに悪いことでしょうか?
もともと書籍化を目指す物書きさんなら、「作品を人に読んでもらう」ことが必須になります。
それならば、「今読者はどんな作品を求めているのか」を考える必要がありますよね。
「人気ジャンル」=「多くの読者が求めるもの」
つまり人気ジャンルに素直に乗ったほうが、結果として読者に読んでもらえる・喜んでもらえると思うのです。
それならいっそ、「自分にしか書けない人気ジャンル」を書いてみてはいかがでしょうか.。
少なくとも森原は、開き直って初ジャンルにチャレンジしたことが受賞につながったと思っております…!
さいごに
今回は「アルファポリス第3回キャラ文芸大賞「特別賞」を頂けた理由を自己分析してみた。」と題してお送りしました。
長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
また、受賞に至るまで応援頂いた皆さま、選考に携わり拙作をお読みいただいたすべての皆さまに、この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
さて、ここで今一度ご確認を。
公募先であるアルファポリス様および関係者の方から見聞きしたものではありませんので予めご了承ください。
何が言いたいのかと申しますと…。
「言われた通り『あやかしもの』を書いたのに、受賞できなかったんですけど!」
…といったご批判はご遠慮ください!←ここ重要!(笑)
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
森原すみれ
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