あやかし憑き男子高生の身元引受人になりました

憎き実家から勘当された過去を持つ、七々扇暁(ななおうぎあきら)、28歳。間黒市内の商店街で単身「何でも屋」を営む一人暮らしが、突如終焉を告げる。
「端的に言うとね、俺もこの部屋に住まわせてほしいんだ」暁の甥を名乗る男子高生・千晶(ちあき)。
「警戒心皆無じゃねえか。この馬鹿」その甥に「憑いて」きたあやかしの美青年・烏丸(からすまる)。
人間とあやかしと家族。心温まる絆のストーリー。

▼あらすじ紹介記事

 

▼お品書き


▼登場人物

七々扇 暁(ななおうぎ あきら)

本作主人公。28歳。
一見若い男にも見紛われる、中性的ないで立ち。過去に実家を勘当され、現在は東京間黒市で単身「何でも屋」を営む。

自分ひとりで生きていくため、自立志向が強く身体能力も高い。

そんな中、自分の甥と名乗る千晶が現れ、「一緒に住まわせてほしい」と懇願されるが……?

七々扇 千晶(ななおうぎ ちあき)

暁の前に現れた自称甥っ子。16歳。4月から高校2年。
長身に明るい茶色がかった髪。加えて愛想のいい犬を思わせる表情の豊かさがある。
暁を懇意にしているらしく、当の本人が困惑するほどの懐きっぷりをみせる。
暁の目の前に現れるまでに、いろいろと複雑な家庭環境にあったようだが……?

烏丸(からすまる)

千晶とともに「憑いて」きたあやかし。齢100歳を超えるらしい。
青年姿の外見は、和装に身を包んだ長身の麗人。黒の長髪に切れ長の瞳。背中にはカラスを思わせる漆黒の翼が生える。
千晶とは友好的とは言えないまでも、その中は腐れ縁を思わせる。

千晶以外の人間を毛嫌いしている様子で、その敵意は当然叔母の暁にも向くが……?