こんにちは! 森原すみれ(@soshiteasa)です。
先日の記事に引き続き、今まで執筆してきた小説のこそっと裏話をお届けいたします。
今回のピックアップ作品は【劇団拝ミ座】です。
劇団拝ミ座今回は、長編小説【劇団拝ミ座】のストーリーやキャラクターのご紹介や、あれこれ裏話をお届けしたいと思います!
どうぞお付き合いいただければと思います。
本記事には【劇団拝ミ座】の軽微なネタバレが含まれております。
ネタバレなく本作を楽しみたいという方は、このままぜひ↓下の作品ページへお進みください!
【劇団拝ミ座】の簡単なあらすじ
本作は、森原の2冊目の刊行作【あやかし薬膳カフェ「おおかみ」2巻】の刊行後に執筆した長編小説です。
感受性の高さに生きづらさを感じながら過ごしてきたOL・遥は、ある日ウエディングドレスを抱えた美青年・雅と出逢う。
そんな彼に突如懇願されたのは、亡き者の未練のときを再現して空に送りだす、『劇団拝ミ座』の活動協力だった。
拝ミ座の活動にかかわるようになった遥は、徐々に自身の持つ力の意味と居場所を見出していく。その中で、彼らの絆もまた繋がりを強め、彩りを変えていって──。
遺す者と遺される者。それぞれの想いが紡がれる切なくも温かな癒しの物語、開演です。
森原作、キャラ文芸小説の第4作目。
あやかしたちが賑やかな他作品に比べ、切なく胸が震える「想い」の物語となっております。
本作あらすじ紹介の自作マンガもございます。ご興味のある方は是非↓↓こちらもご覧くださいね。
【劇団拝ミ座】主要キャラクター3人をご紹介
あらすじをご紹介したところで、キャラ文芸で重要なのが何といってもキャラクター!
というわけで次に、本作に登場する主要キャラクター3人を、作中のセリフをピックアップしつつご紹介しますね^^
皆さんの胸にビビッとくるセリフはございますでしょうか…??
霊を「自分に」憑依させます:小清水遥
小清水遥は、本作の主人公。
人や物に込められた想いを感じ取ることができる、遥。
その力は遥の心を徐々に委縮させていきましたが、雅との出逢いでその力の意義を見出していきます。
物語序盤ではやや内向的でしたが、風来坊の様相ただよう雅と一緒にいるうちに、自分の意見をしっかり表に出せるように。
そして、紡がれていく雅との絆はどうなるのか──とてもとても気になるところですね。
異能を持つ和装飄々系イケメン:御護守雅
御護守雅は、『劇団拝ミ座』の代表。
美しい和装に身を包み、穏やかな笑みを浮かべている美丈夫です。
駅前広場でウエディングドレスを抱えた状態で現れた彼は、通りかかった遥に声をかけます。
基本的に飄々としたマイペースで、人を振り回すこともしばしば。
それでも、亡き者の心に寄り添わんとする強い気持ちが、周囲の人の心をも強くひきつけます。
初対面のはずの遥を『劇団拝ミ座』の協力者として求めたのは、いつもの気紛れだったのか、それとも…??
裁縫至上主義のイケメンその②:瑠璃川和泉
瑠璃川泉は、『劇団拝ミ座』配属の衣装係の青年。
完全無欠の職人気質イケメン。雅と同じく、亡き者の姿を見ることができる眼を持ちます。
いわゆる「演者」としての実力も高いですが、基本的に衣装づくり以外に興味がありません。
それでも、長年苦楽を共にした雅の危うさを気にかけてもいる、ツンデレな一面も。
新入りの遥の人となりを冷静に分析する彼が出した、その結論は…??
【劇団拝ミ座】の推しポイント3つ
ここで、皆さんにより本作への興味を深めていただくべく、【劇団拝ミ座】の作者的推しポイント3つを厳選いたしました!
推しポイント❶ 和装飄々系イケメン・雅さん
推しポイントのひとつめが、森原イチ押しのイケメンキャラのひとり、雅さんです!
着流しをまとい、穏やかな笑顔で亡き者の声を聞く雅さん。
その反面、生活力がほぼなく、掴みどころがなく、飄々とした自由人でもあります。
そんな彼とは正反対の、生真面目で責任感の人一倍強い主人公・遥。
タイプの真逆な二人がどんな絆を紡いでいくのか、是非たくさんの方に見守って頂ければと思います♡
推しポイント❷ 感覚過敏で悩む主人公・遥ちゃんの成長
主人公の遥は、前述の通り感覚過敏で長年悩んできた過去を持ちます。
ときに、知らなくてもいい他人の本心を垣間見てしまったり、悪意を感じ取ってしまったり…。
そしてそんな感覚、実は読者の皆さんも経験されたことがあるのではないかと思うのです。
人に共感することは、ときに幸せなことも、辛いことも、切ないこともあります。
そんな力を人一倍強く持つ遥が、雅との出逢いでどう折り合いをつけ、成長していくのか。
皆さんにもぜひ見守って頂ければ嬉しいです!
推しポイント❸ 遺す者、遺された者の切ない物語
『劇団拝ミ座』の活動の根幹、遺す者、遺される者の物語。
今は亡き者の声に耳を傾け、遥たちはその未練のときを再現していきます。
そして、その再現のときのシーン。
森原は全シーンでぐしぐし涙ぐんでおりました…!!
森原の小説のなかでも、目頭がじわりと熱くなる感動ストーリー。ぜひたくさんの方にご覧頂ければと思います。
こそっと!【劇団拝ミ座】制作秘話
ここからは、さらにこそっと裏話を書かせていただこうと思います。
小説執筆の裏側を感じていただき、本作をより身近に感じていただければ嬉しいです^^
作品が生まれたきっかけは、「人の想い」に焦点を当ててみようと思ったことでした
本作を執筆する前に、キャラ文芸作品を3作品執筆していた森原。
その3作はすべて、「あやかし」が登場する物語でした。
森原はこの3作を『森原あやかし3部作』と(1人で)銘打っております…!(キリッ
そんなこともあり、次に書く物語は一度あやかしから離れて、「人の想い」に焦点を当ててみようと思ったのですね。
とはいえ、実はあやかしが全く出てこないこともありません!あやかし、大好きです!笑
そうして頭を抱えて、うーんうーん、ごろごろごろ、と考え続けます。
ごろごろ、ごろごろ。…どすん。
その結果生まれたのが、人の想いを過敏に受け取ってしまう主人公・遥と、亡き人の心と向き合う飄々系イケメン・雅の存在でした。
そこから遥が向き合うことになる胸きゅんエピソードは…、葛藤は…、成長は…。
妄想をもくもくと膨らませた結果、【劇団拝ミ座】が無事完結したのでした。
執筆中に聴いていた曲は、DAOKO×米津玄師の「打上花火」でした
【劇団拝ミ座】執筆中の森原的テーマソングは、DAOKO×米津玄師さんの「打上花火」でした。
特に、「第三幕 真夏の牡丹に大輪の花束を添えて」に、とてもとてもよく似合っていると思います。
真夏の刹那の美しさを切り取ったような切ないメロディーが、イメージぴったりだなあと思える素敵な曲。
よろしければ、皆さんもぜひお聴きいただければと思います♡
さいごに
ということで、今回は長編小説【劇団拝ミ座】のあれこれ裏話をお届けしました!
本作は、表紙イラストを妄想してしまうほど、書籍として皆さんにお届けしたいと願う作品のひとつ!
ぜひこの機会に、【劇団拝ミ座】の彼らの物語をお楽しみいただければと思います。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
森原すみれ
\人と人との絆と癒やしの物語/
/劇団拝ミ座\