こんにちは。小説家の森原すみれです。
皆さん、cozyca products(コジカプロダクツ)さんのブロックメモをご存じですか?
cozyca productsさんは、和文具メーカーの表現社さんから出されているブランド。たくさんの作家の皆さんの個性豊かなイラストがいきいきと描かれている、とっっっても素敵なアイテムがてんこ盛りのブランドさんです。
私がcozyca productsさんのブロックメモに出逢ったのは、札幌の大型文具店さんの一角だったでしょうか。正方形よりもほんのり横長な四角形。厚みたっぷり。なにより、描かれている魅力溢れるイラストの引力。個性がばばんと目の前に飛んできたようなそれらを前に、一人でどきどきアワアワしておりました。これぞ、一目惚れの瞬間!
cozyca productsさんのアイテムは見ているだけで幸せになれる、不思議な力が籠められている気がしています。具体的なイメージとして表すとすれば、ウサギやリスや小鳥たちが切り株テーブルで開催する昼下がりのアフタヌーンティーに、思いがけず自分も誘われたときのような感覚でしょうか……(?)。
当然のように私はブロックメモの前に屈み、数あるブロックメモの中からお迎えする数冊を選び出すべく熟考を開始。そうしなければ、全種類購入してしまいかねないほどに素敵なんです。ほんとです。
そんな不思議の国のアリス的優しい心地にしてくれるブロックメモ。私が今までお迎えしてきたのは、ずらりと計六冊になります。
具体的には、Aiko Fukawaさんの「flower and animals」「feel nature」、福岡麻利子さんの「HOSHI KUMA」「SEASONAL JAR」、浅野みどりさんの「three o’clock」、大森木綿子さんの「Sakura」、日下明さんの「GROOVE」の六冊です(作者順不同)。どれも可愛くて温かみがあって素敵です。
しかし、脳内のもう一人の私が不意に問います。
そんなに買って何に使うのか、と。
そんな意地悪なこと言わないで、と押しのけたくなるものの、例えば息子が同シリーズのメモ帳をとめどなく買い続けていたとしたら?
……私も、つい言ってしまうかも。そんなに買って何に使うの。うぐぐ。
でもね、今の私にはわかる。数ではないの。だってこれはパズルのピースだから。
世の中に存在する、星の数ほどの素敵なものたち。そんな中で奇跡的に巡り逢えた自分の心を強く惹きつけるものは、これからの人生を豊かに彩ってくれる、パズルのピースなんです。きっとね。きっと。
例えば、忘れん坊な自分へのメモを残したいとき。
例えば、いつもお世話になっている人へ小さなお手紙を添えたいとき。
例えば、とある本に記されていた素敵な一文を、これまたぴったりなメモとともに保管したいとき。
そんなときにブロックメモを手に取って、可愛らしい絵柄をぺらぺらとめくるたびに、私の時間も優しい色合いに包まれる心地がするのです。
なので、息子からのこれがほしいという気持ちも、杓子定規に答えないよう、その気持ちに寄り添っていきたいと思います。
もちろん、予算の問題はありますが。ね。
森原すみれ
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