こんにちは。小説家の森原すみれです。

現在「キャラ文芸」作品を中心に執筆しています。
今回は、【中華後宮】の小説執筆におすすめの資料本5冊をご紹介します。
おすすめ資料5冊・パッと早見表
紹介本のおすすめの読者さんを、早見表でまとめました。皆さんに該当するものがございましたら、本の情報までジャンプしてみてくださいね。
❶大奥と後宮 愛と憎悪の世界/石井美樹子監修 実業之日本社
- 中華後宮の概要をさらっとおさえられる
- 世界各国の大奥・後宮・ハレムなどを紹介
世界に存在した「大奥」「後宮」「ハレム」などの制度や歴史をまとめた本書。中華後宮の概要説明ページは223ページ中18ページで、「中華後宮について内容ぎっしり!」という書籍ではありません。
ただ、世界の類似制度や女性たちの権力争いのエピソードが豊富で、創作にとても役立ちます。本書で入門知識を学ぶのもおすすめです。
❷宦官 側近政治の構造/三田村泰助著 中央公論新社
- 宦官から見た中華後宮の資料
- 宦官の生活を通して、中華後宮の風景が見えてくる良書
本のサイズはコンパクト。しかしながら、内容はとても濃い一冊。中華後宮を代表する「宦官」という存在を通して、中華後宮の文化を知ることができます。
宦官の職務や生々しい実態も記され、思わず圧倒されるほど。比較的気軽に手に取れる資料のひとつです。
❸大唐帝国の女性たち/高世瑜著 岩波書店
現在(2021/7/13時点)、こちらの本の販売価格は定価との乖離があります。要は、高いです!
ネットで購入される際は自己判断で、値段や状態をご確認の上ご購入下さいませ。
- 唐代の中華後宮や女性たちの生活がわかる
- 后妃、宮人、農家の女性、商家の女性、妓優の女性など、様々な女性の生活事情を深掘り
唐代に生きる女性たちの生活を掘り下げた本書。約371ページというボリュームもあり、后妃、女官のみならず、社会を支えた様々な職種の女性たちを知ることができます。
ただし、上述の通り現在の購入可能金額がやや高くなっているのが難点。一度図書館などで内容を確認し、購入を吟味されてはいかがでしょうか。
❹皇帝と皇后から見る中国の歴史/関眞興監修 菊池昌彦著 辰巳出版
- より具体的な皇帝と皇后の関係性に富んでいる
- 人気の中国時代劇のあらすじが数多く紹介されており、創作の参考にも
歴代皇帝と皇后がどんな関係を結んできたのかに焦点を当てた本書。特出すべきは、中国時代劇のあらすじが10作も紹介されている点です。歴代の皇帝と皇后の歴史も合わせて解説され、とても興味深いですね。
後宮自体の説明はあまりありませんが、創作のよい参考資料になるのではないでしょうか。
❺古代中国と中華風の創作事典/榎本秋編著 榎本海月・榎本事務所著 秀和システム
- はじめての中華風世界の資料におすすめ
- 中華風の世界に必要な要素をまんべんなく解説する良書
中華後宮の目立った記述はありませんが、中華風の世界の要素をひとつひとつ丁寧に解説してくれる良書。中国の歴史や、政治、文化。中華ファンタジーに役立つ「陰陽五行」「風水」「神獣」などの要素もまとめられています。
解説の合間にはイラストやわかりやすい解説の表なども掲載され、中華後宮もののベースとなる世界観の資料として、まず持っておきたい一冊です。
『書店取り寄せ』してみませんか
在庫のない書籍でも、書店さんでとっても簡単に『お取り寄せ』できることをご存知でしょうか。
街の書店さんの応援にもなりますので、この機会にぜひご利用くださいね。

さいごに
今回は、『【中華後宮】の小説執筆に、おすすめ資料本5冊を紹介します』と題してお届けしました。
別記事では「あやかし」に関するおすすめの資料本もご紹介しておりますので、こちらもぜひご覧くださいね。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
森原すみれ
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