こんにちは。小説家の森原すみれです。
突然ですが、小説を執筆していらっしゃる皆さまにひとつ質問を。
「冒頭の空白」を一気に消したいとき、ありませんか？
小説の地の文に入れる、冒頭の空白。置換機能で冒頭の空白を一気に消せるだろうかと思いやってみたのですが、それだと「！」「？」の後につけた文中の空白まで消えてしまうのです。
そこで今回は、「Wordで文中の空白はそのまま、冒頭の空白だけを消す方法」をお届けしたいと思います。同じ悩みでお困りの皆さんのお役に立てれば幸いです。
今回の手順を行う前に、必ず一度手順以前のファイルを保存してください。万一作業がうまくいかない場合も責任は負いかねますのでご承知おきください。
もくじ
特殊文字「^p」を使ってみよう
Wordには【特殊文字】というものがあり、「改行」＝「^p」と表すことができます。今回はこの特殊文字を用いて作業を進めていきますね。以下の解説では「空白全角スペース」＝「□」としてお伝えします。
必要な手順は以下の通りです。
原稿のワードファイルを開き、カーソルを冒頭に置く
カーソルは冒頭に置きましょう。中途半端なところに置いていますと、カーソル位置より下側のみが反映されてしまいます。
［置換］パネルを開き、オプションの「あいまい検索(日)」をOFFに
［置換］パネルを開きます。
［オプション］へ進み、右下の［あいまい検索(日)］のチェックマークを外しましょう。このチェックマークを外すことで、特殊文字「^p」を使えるようになります。
すべての文頭の空白を消す：『^p□』→『^p』
置換パネルで
検索する文字列 → ^p□
置換後の文字列 → ^p
として、全ての文頭の空白を消します。
ファイル冒頭の空白は、手動で消す
ファイル冒頭の空白だけは置換が反映されませんので、こちらは手動でぽちっと消しましょう。
全体の確認をする
STEP④のように何らかの理由で不要な空白が残っていることもございますので、最後に一度、原稿全体をご確認くださいませ。
おわりに
今回は「Wordで冒頭の空白を消したい！文中の空白はそのままにできる簡単な方法は？」と題してお届けしました。
反対に「地の文」の頭に空白を【入れたい】方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
森原すみれ
\\ 地の文の頭に空白を「入れたい」方へ //
